ちっちゃな私と大人な先生。
~甘い恋~

「はぁ・・・・」

私は、いつものようにため息をつく。

だって・・・学校に来る意味が今だにわかんないんだもん。

私は、周りがみんな高校に入るって言ったから、その流れに乗って、高校受験をした。そしたら、合格して・・・・・高校生活始まりってわけ。

最初は「この制服可愛い!」とか思って浮かれていた。けど、だんだん慣れてくると・・・・あたしの感情も次第に変わった。

「あぁ~だりぃ~」「サボっちゃおうかな~」とかそんな考えしか頭に出てこなくなってしまったあたし。


今は、1時間目が終わって5分間の休憩時間。

この休憩時間、私は必ず、教室から逃げるようにして屋上に向かう。教室にいたら、あたしの頭までおかしくなりそうだから。


簡単に言うといじめ?いじめがあたしのクラスでは起こってる。足引っ掛けるとかいうレベルじゃない。生卵を籠に敷き詰めて、みんなで1人を寄って集って、狙う。

私は、「ガキだなぁ~」って思っていつも屋上に来る。


本当は怖いだけかもしれないけど。

いつ、自分に狙いが移るかわかんない中にいたら、頭がおかしくなりそうで怖かった。


「はぁ~・・・また授業サボっちゃおうかなぁ~」

私が周りに聞こえるか聞こえないか位の声で呟いた時、後ろで誰かの声がした。

「ダメだなぁ~授業をサボっちゃ!」

私は、先生に見つかったと思い、謝る姿勢で後ろを振り返った時・・・。私の心で何かが変わる音がした。
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