ちっちゃな私と大人な先生。
何コイツ・・・・
私はそう思って笑ってしまった。
そんな私が不思議なのか、新人クンがムッとして、私にこう言ってきた。
「なんだよ!俺だって頑張ってんだぞっ??!」
その顔が愛くるしくて・・・・また顔がにやけてしまっている自分がいた。
「そうかい、そうかい!!あぁ~!結局新人クンと話してたから、授業行けなかったじゃん!まっ、ありがたいけどね♪」
私は、授業がサボれたことより、新人クンとずっと話せたことが1番嬉しかった。この日はあたしにとって、最高の一日になるかもしれない。
あたしは、大げさにそんな事を考えていた。
「よ~し!明日から頑張るぞ!まだ若いからな~」
「な~に言ってるの!あたし達から見たらもうオッサンだ!」
「あぁ?ふざけんなよ!!」
「ハハハッ!やっぱ新人クンといると楽しいわ!ありがと♪」
「あのさー?新人クンってやめない?俺、佐々木直人だから」
佐々木直人・・・・初めて名前知った。そりゃそうか・・・今日・・・今さっきあったばっかだし・・・・。
私の心は・・・・佐々木直人一色だった。
私は・・・この時忘れていたんだ・・・とても重要なことを・・・・。