その恋、ください。

「どした?一緒にかえろーぜ!」



・・・こたの鈍感。

あたしがこたを避けてるコト、

どうして分かってくれないの・・・。



「あ!あたしね~。牛乳買ってかなきゃいけないから、先帰ってていいよ!」


ウソだよ。


だからはやく分かった、って言って・・・。



「俺もおつかい頼まれてんだ!」


・・・あぁ。


どうしてよ・・・。


どうして・・・。


分かってくれないの・・・。


「っもういい!!!!」



あたしは逃げた。


こたから逃げたの。


「っふ・・・うぁ・・・」


泣きながら走るのって、疲れる。

呼吸が苦しい。

でも、こたのほうがイヤ。

こたをみてると、どうしようもなく悲しくなる。

助けてよ・・・。


誰か助けて・・・。

< 23 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop