その恋、ください。
第4章
「はよ。」
毎朝、家まで来てくれる凜樹。
あたしのコト、気にしてくれてる?
「おはよ!ごめん、寝坊しちゃってさ~」
やば、なんか凜樹と目合わせづらい・・・。
「ん。」
そう言って左手を差し出してきた。
「どしたの?」
「・・・手ぇくらい・・・つないでもいいだろ・・・」
あまりにも凜樹が真っ赤だから、
あたしまで赤くなっちゃうよ。
「・・・ん・・・」
まだまだ中1のあたしたち。
これでも精一杯で・・・。
でも少しずつ、大きくなっていくんだ・・・。
それと同時にこたじゃなくて、
凜樹のコト、好きになっていきたい・・・。