その恋、ください。
今となりで歩いているのに、それさえも遠く感じる。

後少し、背がのびれば・・・。

こたの顔に少しでも近付けるのかな?

小さい時は、手だってつなげた。
こたから、そっと握ってくれた。

今はしてくれなくなったね?

やっぱり、あの女の子がいるからかな?


「こた・・「りりあ、ついたよ!」

そういって自動ドアの向こうに行ってしまうんだ。

コンビニの自動ドアが、あたしにとっての壁みたいだった。
こたの所に行きたいのに、邪魔をするの。


・・・・でもね、


一歩踏み出すだけで開いてくれるんだよ。




こたの心も、あたしが踏み出せば開いてくれる?




ドアの向こうでは、こたがアイスを選んでる。


こた、あたしもつれてって・・・・・・・・・・・。
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