~先生と私の秘密~
でも、私を嫌いにならないでいてくれた友達には言わなきゃ。
ちゃんと真実を・・・。
「あのね、皆・・・。私はね、親に捨てられて、ずっと孤児院で暮らしてるの。」
皆は一斉に私を真剣な目で見る・・・。
「でも私は可愛そうって思われるのは嫌だから、これからも今まで通りでいてくれる?」
「何言ってるの!今まで通りに決まってるじゃん!」
「澪、大丈夫だよ!」
皆が私に暖かい言葉をかけてくれる・・・。
遅くなったけど、言えて良かったな・・・。
先生、みんな、受け入れてくれたよ・・・。
「それにしても、あの時の隼人先生には驚いたよね。」
「うんうん!」
・・・隼人先生?
「隼人先生がどうかしたの?」
「澪が倒れた時に隼人先生が血相変えて澪の所に来て、澪の事ずっと抱きしめながら声かけてて、あの人達にも怒鳴ったんだよ~!」
・・・・え?
・・・隼人先生が?
「そうだったんだ・・・。」
「しかもね、保健室までお姫様抱っこで運んじゃうし!」
「王子様みたいだったよね~!」
そんなことがあったなんて。
隼人先生ありがとう・・・。
でも、お姫様抱っこされたのに覚えてないなんて・・・。