~先生と私の秘密~
ということは、もしかして
私が倒れてからずっと傍にいてくれたの・・・?
・・・どうして?
「澪ちゃん?大丈夫?」
「え?」
「上の空になってたよ。」
「あ、ごめんね。ちょっと考え事してたから・・・。」
先生はただ、心配だったから傍にいてくれただけだよね・・・。
それ以外の感情なんてないよね・・・?
・・・・期待しちゃだめ。
先生は私を生徒としか見ていない・・・。
私は、先生を一人の男性として見てしまっているけど・・・。
叶わない恋なのに叶うように願ってしまうのは、なぜ?
「澪?」
「なに?沙織。」
「また上の空だよ。私で良ければ話聞くよ・・・?」
沙織に話してみようかな。
きっと受け止めて聞いてくれるよね・・・。
「沙織、今日の放課後に話したい事あるんだけど聞いてくれる?」
「もちろん!」
「ありがとう。」
誰かにこの思いを話すのは緊張するけど大丈夫。
きっと、沙織にはこの気持ちをちゃんと話せる・・・。