~先生と私の秘密~
放課後、私と沙織は誰もいない教室で話をすることにした。
「で、話ってなに?」
「絶対驚くと思うんだけど、この話は秘密にしておいてほしいの。」
「うん、分かった!
というか、いまさら澪に驚くような話されても慣れちゃったしね!」
「ちょっと酷くない?!」
「冗談だよ~!さ、話してみなさい!」
「あのね、実はね・・・。」
だめだ。
緊張しすぎて肝心な言葉が
出てこない・・・。
でも、言わなきゃ。
「あのね、私、好きな人ができたの。」
「おお!あの恋愛恐怖症の澪が恋!」
「ちゃかすなら話すのやめるよ~!」
「ごめんね!で、相手は誰なの?年上?」
「うん、年上・・・。」
沙織は自分で私の好きな人を当てたいらしく質問をしてきた。
「私の知ってる人?」
「うん。」
「澪と私の近くにいる?」
「うん。」
「私はその人をいつ知った?」
「今年の4月・・・。」
そこで沙織はひらめいたらしく・・・。
「もしかして、隼人先生?」
「・・・うん。」