~先生と私の秘密~


放課後、私と沙織は誰もいない教室で話をすることにした。



「で、話ってなに?」



「絶対驚くと思うんだけど、この話は秘密にしておいてほしいの。」



「うん、分かった!
というか、いまさら澪に驚くような話されても慣れちゃったしね!」



「ちょっと酷くない?!」



「冗談だよ~!さ、話してみなさい!」



「あのね、実はね・・・。」



だめだ。

緊張しすぎて肝心な言葉が
出てこない・・・。


でも、言わなきゃ。




「あのね、私、好きな人ができたの。」



「おお!あの恋愛恐怖症の澪が恋!」



「ちゃかすなら話すのやめるよ~!」



「ごめんね!で、相手は誰なの?年上?」



「うん、年上・・・。」


沙織は自分で私の好きな人を当てたいらしく質問をしてきた。



「私の知ってる人?」



「うん。」



「澪と私の近くにいる?」



「うん。」



「私はその人をいつ知った?」



「今年の4月・・・。」



そこで沙織はひらめいたらしく・・・。



「もしかして、隼人先生?」



「・・・うん。」



< 38 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop