【短編】君と赤に染まる僕
【夜美Side】

「お嬢様。おはようございます」

食堂の扉を開くと、レイスが迎えてくれた。

「おはよう、レイス」

私は、席に着き、食事をとった。

「おめでとうございます、お嬢様。今日から、中学生でございますね」

「ありがとう。中学生かー。めんどくさい」

「そんな事、おっしゃらないでください。きっと、学園生活は楽しいはずですよ」

「そうかしら?」

私は、デザートのゼリーをグチャグチャにしながら言った。

「はい。今日からは、学園にヴァンパイアや、狼人間、鬼の民などの方々もいらっしゃる、鬼吸学園に通うのですから」

「そうね。それなら、大丈夫かも!」

私は、食事を終えると、家を出て、車に乗り込んだ。

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