【短編】君と赤に染まる僕
今日からは、人間以外の人種も来る。
だから、きっと大丈夫。
大丈夫なんだから!
「大丈夫ですか?」
「えっ! だ、大丈夫に決まってるでしょ!」
「そうですか。でしたら、落ち着いてください。車が大変な事になってしまいます」
そう言われて、車の中を見ると、窓にヒビが入ったりしていた。
ヴァンパイアは気の高ぶりなどで、周りのものを壊してしまう力を持っている。
「ごめんなさい。つい……」
「いいのですよ。仕方ありません。さぁ、つきましたよ、鬼吸学園中学校です」
レイスが扉を開けて、私に手を差し伸べる。
「ありがとう」
私は、そういい、車を降りた。
そして、学園の門をくぐった。