【短編】君と赤に染まる僕
【光汰Side】

ここが、鬼吸学園。

凄い!

広い!

迷子になりそうだな。

「坊ちゃん、ホールへ行きますよ」

「うん。入学式をする場所だよね?」

「はい、そうでございますよ」

そして、僕等はホールへ、向かって歩き出したそのときだった。

「近づかないで!」

「いや! けがれる!!」

そんな、非難の声が聞こえたのは……。

「何だろう?」

「行ってみますか?」

「うん」

僕等は声のする方へ走った。

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