【短編】君と赤に染まる僕
ピッカ!
ドドーン!!
そんな、光と、音を聞いたのは。
「クロム、何が起きたの?」
「私にも、同じ技を使う事ができます。でも、危険な技だったので、坊ちゃんの前で使ったことはございません」
「で、何が起きたの?」
「簡単に言えば、爆発した、と言うのが一番でしょうか? とにかく、あの技は危険でございます。ですので、あまり、あの方たちには近づかないでくださいね」
「でも、あの子が可哀想だよ」
「では、あの方に、学園が終わったらあいにいきますか?」
「えっ!?」
何を言っているんだ?
クロムは。
だって、知らない子にあいにいきますかって?
「あの方は、お屋敷の近くにある、お屋敷のお嬢様でございます」
「クロム、知ってるの?」
「はい」
「じゃあ、僕、あいにいくよ!」