【短編】君と赤に染まる僕
僕はクロムに背をおされ、ヨミに向かって歩いた。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫。ごめんね。嬉しくて……」
ヨミが笑顔を見せてくれた。
「ヨミには、笑顔が一番だと思うよ。だから、もっと、笑顔が見られるように、僕、がんばるよ!」
「ありがとう! コウ! 凄く、嬉しいわ!!」
本当に、嬉しそうな顔をしていた。
僕は窓を見ると、空に虹がかかっていた。
「ヨミ! 見て、虹だよ!」
僕は窓の外を見ながら言った。
ヨミが窓の外をみて、顔をかがやかせている。
「すごい! すごいわ! 虹がすごく綺麗に!」
ヨミは無邪気な笑顔を見せている。
学校では、こんなな笑顔、してなかったのに。
家だからかな?
「光汰様、ありがとうございます!」
レイスがいきなり、僕にいった。