【短編】君と赤に染まる僕
ヨミの屋敷からでて、車に乗り込む。
「本当に、良かったのですか?」
クロムが心配そうに僕をみながら言う。
「うん、いいんだ」
「でも、あんな、人が嫌いじゃないなんていう嘘を……」
クロムが僕の目を見ながら言う。
クロムは心配症だな。
でも、僕のせいか。
「大丈夫だよ。僕も、人嫌いを直すんだ」
僕は笑顔で言った。
すると、クロムがほほえんだ。
「そうですか。でしたら、がんばってくださいね。応援していますから」
「うん!」
僕はクロムの目をみながらいった。
きっと、大丈夫だよ。
クロムが応援してくれたから。
それに、ヨミと一緒なんだから!
あいつらにさえ合わなければ…‥
きっと、大丈夫だ!