【短編】君と赤に染まる僕
私は車に着くと、急いで乗り込んだ。
あまり、体力を使いたく無かったからだ。
車が動き出すと、レイスが話かけて来た。
「大丈夫ですか?」
「微妙……」
「無理し無いでくださいね」
心配そうな目で見るレイス。
心配してくれてるのね。
「大丈夫よ!」
私は微笑みながら答えた。
でも、正直言うと、凄く辛い。
今にも、誰かを襲ってしまいそう……。
こんな、状態で言ったら、コウの血を吸っちゃうかもしれない。
なのに、会いたいと思った。
何故だろう?
コウの事が気に入ってるの?
どうなんだろう?
まぁ、いいか!