【短編】君と赤に染まる僕
「えっ!?」
コウの驚く顔。
イイ匂イ、コウノ血。
欲シイ!
「お願い!」
私はおかしくなってる。
絶対。
そんなに、私は飢えてたっけ?
「いいよ」
えっ!?
今、良いって?
コウが言ったよね?
「ホントに? いいの?」
「いいよ。でも、僕も飢えてるんだ。だから……」
「私の血が欲しいんでしょ?」
私が聞くと、コウが頷いた。
「ウフフッ! じゃあ、いただきます!」
早ク、欲シイ!