【短編】君と赤に染まる僕
「コウ……。私の血は、美味しかった?」
「うん。甘かったよ」
「そ、そうなんだ」
私はなんだか、恥ずかしかった。
今はもう、コウの目は何時もの色に戻っている。
今はコウの部屋へ向かってる。
初めて入る、コウの部屋。
どんなんかな?
楽しみ!
飢えがひいて、気分がいい。
でも、コウは大丈夫かな?
私、結構飲んじゃったよね?
貧血とか、ならないかな?
凄く、心配。
あれ?
いつも、こんな事思ってたっけ?
血を吸った相手にこんな事思ってたっけ?
私はコウの事、どう思っているのかな?