【短編】君と赤に染まる僕

そして、夕方まで、ずっと喋っていた。

「また、明日!」

「うん。またあしたね!」

そう言ってから車に乗り込んだ。


「お嬢様、よかったですね」

「うん、本当によかったわ」

レイスに微笑む。

すると、レイスは微笑み返してくれた。

そのあとは、外を眺めていた。

色々考えながら。

今日は本当に楽しかったな。

コウの血は美味しかったし。

告白、できたし。

いっぱい、喋れたし。

色々、教えてもらったし。

本当によかった。

私はこの時、学園の恐ろしさをわすれていた。

次の日は最悪なものになった。
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