【短編】君と赤に染まる僕
学園で起きた沢山の悲劇
どうすれば? 【光汰Side】
「おはようございます、坊ちゃん」
「うん、おはよう、クロム」
「元気が良さそうで何よりです」
そう言って、クロムが微笑んだ。
やっぱり、この顔好きだな。
「どうかなさいましたか?」
「なんでもないよ!」
僕らはそんな会話をして、食堂に向かった。
食堂についた。
「坊ちゃん、食欲は戻りましたか?」
「うん、もちろん」
今まで、飢えていたせいか、食事がまともにとれなかった。
でも、昨日ヨミから血を貰ったおかげで、元気になった。
「ヨミの血、美味しかったな」
僕はついつい口に出してしまった。
「気になさらないでください」
「ありがとう」