【短編】君と赤に染まる僕
ごめんね 【夜美Side】
コウのかなしそうな声。
ごめんね。
私はこんな子なんだよ。
幸せに慕ってしまった。
きっと、これは罰なんだね……。
コウは、私のこと、嫌いになっちゃたかな?
もう、一緒にいてくれないのかな……?
私の目からこぼれる涙。
「コウ、ごめんね」
「ヨミ、僕がいけないかったんだ。僕が変な事言ったから……」
コウの目からも涙がこぼれている。
教室の中が凄く静かな気がする。
私、コウにあえてよかった。
たぶん、性格変わったと思う。
でも、こんな事、恥ずかしくて言えないや。
私は窓の方へよる。
コウが何か察したのか、こちらにはしってくる。
でも、もう遅いよ。
「ばいばい。コウ。ありがとう」
私は窓の外へとんだ。
「ヨミぃー!!」
コウの叫び声が聞こえる。
でも、ここは五階だよ。
いくら、ヴァンパイアでも死ねるよね?