【短編】君と赤に染まる僕

数年前。

僕は人々から嫌われていた。

特に、学校では……。

毎日が怖くて。

毎日が嫌いで。

毎日が消えればいいと思っていた。

そして、僕はやった。


"人殺し"を……。


してしまったんだ。

教室中に響き渡る悲鳴。

学校中に響き渡る悲鳴。

僕にとって、気持ちよく感じた。

それからは、前より親に嫌われた。

人も怖くなった。

でも、もう変わろうと思った。

なのに、こんな状況をみて落ち着いていろと言うのか?

響き渡る悲鳴を聞きながら、落ち着いていろと言うのか?
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