【短編】君と赤に染まる僕
【光汰Side】

「おはよう。クロム」

僕は、朝、必ずこう言う。

「おはようございます。坊ちゃん」

そして、クロムがこう答えてくれる。

これが、日課だ。

だから、中学生になったって、変わらない。

「坊ちゃん、朝食の準備は整っております。お着替えが済みましたら、食堂へ来てくださいね」

「うん、わかったよ。すぐ行く」

クロムは部屋から出ていった。

僕はクロムを大切な親友だとおもっている。

何だか、おかしながんじがするかもしれないけど……。

僕は着替えを終えて、食堂へ向かった。
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