【短編】君と赤に染まる僕

「おはようございます。坊ちゃん」

「おはよう。ネリア」

ネリアは僕の家に使える、メイド。

よく、働いてくれる、とてもいい人だ。

僕は、椅子に座り、食事を始めた。

「坊ちゃん、今日は入学式でございますね。おめでとうございます」

「ありがとう! クロム!」

僕は、嬉しくてしかったがなかった。

父様も、母様も、家にはほとんどいなくて、とても、寂しい思いをしていた。

でも、その度に、クロムは僕の側にいてくれて、とても、嬉しかった。

今も、そんな感じだ。

嬉しい。

クロムがいてくれてよかった。

そして、食事を終えると、荷物を持って、家をでて、車に乗り込んだ。
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