あいつなんかッ…///
初対面
真夏の溶けそうなくらいに暑い日、アイツが編入してきた
「……畑中柚音[ハタナカユネ]…よろしく」
愛想無いというのが第一印象だった
「じゃあ、あの席に座って」
先生が指さした席は
偶然にも、俺の隣だった
畑中とかゆう奴が
スタスタと俺の隣の席にきた
正直、俺は女に興味がない
別に男にも興味がない
「アンタ名前なんてゆーの?」
「あ゛!?」
「"あ゛!?"じゃねぇよ!名前聞いてんだょ!!」
なんだコイツ…。
しつけぇなー!!!
「雅坂[マササカ]…」
「下の名前わ?」
「下の名前…!?瑠夜[リュウヤ]」
「瑠夜!?めっちゃかっこいーじゃん!」
「…そんなことねぇよ」
コイツなんなのー!!?
「瑠夜て呼んでもいー?答えわ聞いてない!」
聞いてねぇなら
聞くなや!!
それからというもの
ソイツは俺の周りをうろちょろ…。
「うろちょろすんなや!!…うっとうしいッ!!!」
「うろちょろしてない!!」
「してるだろーが」
「校内案内してほしいだけだしッ…」
「ならそぉ言えや!」
「キレなくてもいーじゃん…」