君待駅
* * *
電車に揺られながら2週間前のことを思い出す。
あの日は今日よりも混んでいて、私はいつものように端っこには行けなかった。
ドア付近の横に一応、自分の場所を確保する。
そしてドアが閉まりかけた…その瞬間だった。
「ちょー待てっ!!」
そう叫びながら入ってきた一人の男の子。
彼がギリギリ乗り込んだところでドアが完全に閉まった。
「ギリギリセーフ…。」
少し息が上がった彼の独り言がたまたま聞こえてきた。
思わず笑ってしまいそうになる。
そして少し近くに彼がいたまま、何事もなく電車は走り続けていた。
電車に揺られながら2週間前のことを思い出す。
あの日は今日よりも混んでいて、私はいつものように端っこには行けなかった。
ドア付近の横に一応、自分の場所を確保する。
そしてドアが閉まりかけた…その瞬間だった。
「ちょー待てっ!!」
そう叫びながら入ってきた一人の男の子。
彼がギリギリ乗り込んだところでドアが完全に閉まった。
「ギリギリセーフ…。」
少し息が上がった彼の独り言がたまたま聞こえてきた。
思わず笑ってしまいそうになる。
そして少し近くに彼がいたまま、何事もなく電車は走り続けていた。