一瞬の永遠を、きみと

缶に蓋をして立ち上がる。

それを手にしたまま、ぐっと伸びをする。



空が青い、風が涼しい。



もうすぐ、夏が終わる。




「……さてと」


まずは何をしようか。


そうだ、トオルに会いに行くのもいいかもしれない。

お洒落をして行きたいから、服を買いにお父さんにショッピングモールへ連れて行ってもらおう。

今度の日曜日は絶対仕事をするなって言っておかなきゃ。


あとは、そうだな。


また海へ行くのもいいかもしれない。


地図はあるから、問題ない。

でもひとりは寂しいから、トオルを連れて行こう。

今度は絶対、わたしは運転しないけど。
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