一瞬の永遠を、きみと
あとがき
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
実はこの作品書きながら、「これで伝えたいことってなんだろなー」なんてことを思っていました。
だけど書いている途中で気付いたことがありまして。
わたしは何か、伝えたいメッセージがあってこれを書いているんじゃなくて。
ただ、朗と夏海、ふたりが過ごした短い夏を感じてほしいのだと、そう思ったのです。
見知らぬ者同士の無謀な旅。
互いに抱えているもの、徐々に溶けていく何か。
一緒に見つけた、大切な「今」。
笑ってばかりはいられない。
だけど夜は明けてしまうから、前へ進むしかない。
きっと終わらないものってないんだろうけど、でも続いていくものもきっとあるから。
未来に続く「今」を、笑って過ごしていけたらいいなあと。
つたない文章の未熟な作品でしたが、読んでくれた皆様に少しでも何かを残せたら嬉しいです。
最後に、どうでもいい話ですが、これは自作『真冬のほたる』と姉妹作(のつもり)でして。
実は朗とほたるに同じセリフを吐かせてたりします。
探す方はいないと思いますが、もしも見つけたりしたら「へっ」と笑ってやってください。
では、もう一度、読んで頂き本当にありがとうございました。
2010年8月24日
沖田 円
※次ページから番外編あります。