てのひら
☆詩史side☆
私と彼方の出逢いは去年の7月だった。
まだまだ梅雨のジメジメした空気が
まとわりつく季節。
「うーっ、暑い。」
私は学校帰り。
階段を駆け降り、電車に乗り込む。
冷房の効いた車内で
空いている席に座る。
今日もつまんなかったなあ。
揺れ動く景色を眺めていると
突然車内アナウンスが
流れてきた。
『大変申し訳ありません。
線路内に不審物が見つかったため、次の駅で停車致します。~』
アナウンスと同時に車内がざわついた。
腰をかけ直してため息をひとつ。
ホントについてない。
鞄から携帯を出した時に
近くにいた一人の彼方に目がいった。
私と彼方の出逢いは去年の7月だった。
まだまだ梅雨のジメジメした空気が
まとわりつく季節。
「うーっ、暑い。」
私は学校帰り。
階段を駆け降り、電車に乗り込む。
冷房の効いた車内で
空いている席に座る。
今日もつまんなかったなあ。
揺れ動く景色を眺めていると
突然車内アナウンスが
流れてきた。
『大変申し訳ありません。
線路内に不審物が見つかったため、次の駅で停車致します。~』
アナウンスと同時に車内がざわついた。
腰をかけ直してため息をひとつ。
ホントについてない。
鞄から携帯を出した時に
近くにいた一人の彼方に目がいった。