てのひら
私は一度、帰った道を戻っていた。


戻ったところで、



彼方がいるわけでもない。




明日の朝には、



電車で逢えるかもしれない。




バカなことしてると思う。




家にいても



学校にいても




存在価値のない私に




そんな言葉をかけてくれた彼方に



もう一度逢いたい。












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