てのひら

読み終わって詩史を見たら





詩史の栗色の髪が揺れていた。






その時俺は詩史の腕を思わずつかんだ。







「!?」




詩史が驚いた顔で振り返り俺の顔を見つめる。
俺は思わず、つかんだ手を離した。







聞こえても






聞こえなくても








抱えてることは







みんな同じなんだ。














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