てのひら


夕日が海に差し込む風景がとてもキレイだ。




俺達は





砂浜に座ってその様子を眺めていた。







俺は詩史の肩をぽんぽんと叩き、
詩史の視線を移す。





俺もノートを出してペンを取り始めた。







《そろそろ家に帰る時間じゃない?》






詩史は一瞬淋しい顔を見せた。






《帰りたくないの?》








詩史はしばらく間をおいて頷いた。










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