てのひら




「…?」




私の視線を感じたのか
彼方が私のほうを見た。




しまっ…。



思わず視線を逸らせた。
そんなことをした自分もびっくりしたけど、今は彼方に
見つからないで欲しかった。





キラキラしている彼方が
眩しくて




眩しくて嫌だったから。









< 9 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop