したたか舌打ち、ジメジメいじめ
自分を美化するだけ美化して、汚いものには蓋をして、
だんまりを決め込んで――
そんな“私”なんか【いじめる人以下】じゃないか――――
苦しい苦しい苦しい息が――少し。
“ご主人”は…やっと…
『ね、ちょっと聞いてよ』
携帯電話の向こうの人に話しはじめた。
泣きたくなる気持ちを抑えて、大人らしく気丈に振る舞う。(のが、ベターだと思っているに違いない)
『だあってさーJちゃんの事スキとか言うからこーなってるだけで。
ね、考えてみなって。今のあんたはただモテてるだけで。
Kちゃんなんかさー、ブスじゃん?ほら、目なんか白目ないくらい化粧で不気味に黒々しいしー』