したたか舌打ち、ジメジメいじめ
お天気お姉さん風のファッションの○○さんが居たとして、彼女はいつも巻き髪。
虫が絡まったら抜け出せない複雑に計算された巻き髪は、彼女のセールスポイントだ。
しかし、仲良しグループの××さんはストレートヘアだったはずが、
○○さんにそっくりな巻き方をするようになったんだ。
こうなれば気にしないフリをしながらも――清楚な顔をしておきながらも、
腹の中で○○さんは怒りMAX。
お揃いが嫌で内巻きにすれば、彼女も内巻きになっているし、
外巻きにすれば外巻きにされ、MIX巻きにしようがお構い無しに後追いされる。
××さんと来たら、個性個性と謳われる時代に逆行しているではないか。
図々しい××さんに模写されてばかりでは、たまったモンではない。
自分が思案して頑張ったヘアスタイルを被せてこられたら、
可憐な○○さんらしからぬ【コイツ邪魔臭いな】という気持ちが芽生えるんだ。
ファッションは女子の命だからね―――と、軟骨のから揚げを摘む感じで。皮付きのポテトフライがアクの味がするとかなんとか言いながら。