したたか舌打ち、ジメジメいじめ


あんまり覚えてないけど、こんな感じで言ったはず。



『お願い!!O君でしかJちゃんを救えないんだからさ。

ってか頼りにしてます。O君イケメンじゃん、その顔面有効に利用してってば。あんたのせいじゃん、こっちが迷惑してるってばー』




―――この人は変わらない。

親友がピンチでも笑いながら言う。

ヘラヘラして変わらない。




真剣は似合わない。それは求めないから。


シリアスよりシュールに。
コミカルに。ギャグに。フランクに。雰囲気でって括り。

ただJちゃんと女子高生ライフを満喫したいからなだけ。




ご主人が、【Jちゃんとならハミゴにされても良いと思った】のは本当。

【Jちゃんとなら、一人になっても平気だと思った】のは本当。



…なんかさ、笑えない?
本人も自分の必死な想いに違和感があったみたいで。


Jちゃんを泣かせたくないと思ったりさ。《お前彼氏気取りかよ?》って自分に思ってみたり。



熱いことなんて、くだらないと思っていた人だから。

真剣な人はツマラナイと。真面目さはダダ滑りすると思っていた人だから。



【大事な友達の為になら、一緒にいじめられていい】やと思った。

そんな青春もアリだろうと。心中したって二人で居て楽しいなら構わないではないか、と。



だけど。


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