したたか舌打ち、ジメジメいじめ
もうBちゃんは居ないのに、今になり話し合いの場をもうける。
そう、【Bちゃんに退学届けを貰ったから、慌てて先生が生徒を集めた】んだ。
本当に無意味じゃないか。
Bちゃんは既に居ない生徒なのに、先生は何がしたいんだろう?
ほら、【“こんなことで辞めるなんて”と、大人は呆れ】、情けなく思うかもしれない。
でも、【教室って空間で生きる学生にはデッカイ】んだろう。
――【シカト】【ハミゴ】
殴られたりからかわれたり、そういった王道の壮絶波瀾万丈さはない。
これは【空気のイジメ】だ。
たまに小学校で、『○○さんと仲良くしましょう』ってダイレクトに先生が言うんだろ?
これほど逆効果なことはない。
【○○ってば大人に告げ口しやがったんだと、余計に反発を買うだけ】で、【何も解決しないしむしろ悪化するだけ】だ。
――【反省する子はそもそもイジメない】のだから、大人たちが立派に口で注意しようが感情持って叱ろうが、親身に説教しようが、
【子供たちの誰にも何にも影響しないのが普通】だ。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、ご主人は《ばっかみたい》と、
《小学生から変わってない》と、思いながら話し合いの席で終始黙っていた。
そう、このクラスで行われるイジメは【目に見えない大人なイジメ方】だけど、
【中身はお子様以下】なんだ。
【人を傷付ける精神年齢は幼稚】な癖に、【知識は一人前にあるからイジメ方が陰湿】なんだよね。
最近なんでもマニュアル化な世の中じゃん? 臨機応変に対応できないロボット人間ばかりが増えた平成の教室。
なるほど、機械だからイジメる時に心が痛まないのかもしれないね。
【心がないなんて欠陥品】なのに、それが正規品なんだから仕方がない。
この教室に集まっているのは、きっとガラクタな心の持ち主だけなんだと思う。
もちろん、ご主人も。
だから俺も素敵にガラクタってオチですよ。