したたか舌打ち、ジメジメいじめ
それはそうと、ご主人は思う訳です。
《言いあげるくらい自分は相手より上って思ってるんだー》と、引く訳です。
確かに事実はそうですが、1・2番目グループは自分の立場が上だと自覚しているからこそ、
平気で4番目グループを窘めることが可能なんだ。
もちろん怖がりなへたれ女なので、ご主人は誰にも物を申しませんが。
呆れさせてごめんなさい。最後に汚名返上する予定です。……しばしお待ちを。
呼び出しをくらったCちゃんDちゃんEちゃん。
彼女たちのおかしな巻き髪やおかしな化粧、鼻をさすようなキツイ香水が、
――翌日から控えめになっていた。
黒染めしたまだらな髪、マシになった薄い化粧……自由さえ奪われる女子の世界。
束縛彼氏が、『ミニスカート履くな』とか『化粧をするな』なんて、彼女を支配する感じの圧力がある。
――奇妙な関係、不可解な力関係。
それが女子の人間関係。
理不尽な世界、それが教室。
皆分かっている癖に、知らんぷりをしている暗黙の了解が成せる空気だ。