したたか舌打ち、ジメジメいじめ

しかし、身内の喧嘩が姿を変える――

GもHも支持者を集めようと考えたらしく、【自分側の派閥を増やそう】とし始めた。


Gらがお菓子を餌に6番目グループに取り入れば、

次の休み時間にはHらが4番目グループにプリクラをネタに媚びを売る。


そう、【教室では数が多い方が優勢】だろう?

腹黒いな、女って。
こんな風にして、【自分たちの問題をわざわざ自ら広げる】んだからさ?

だからだよ、やたらヒステリックって蔑まわれるんだ。


それでどうなったかって言うと、4・6番目グループは無関係な癖にイザコザが好きらしく、

クラスのイベントに参加出来ることに、ほころんでるんだもん。信じられないよ。


そして、今日はいよいよご主人の3番目グループ(って2人組だが)に、

胡麻をすってくるんだろうと思っていた矢先、


―――動いたのは2番目グループだった。



まるでチェスみたい。卓上の心理戦、どの駒がどう動くか――

まあそんな大人な嗜みないけど。例えがバター臭いって団塊の世代に言われそうだ。


とにかく、【女子のイジメはいかに頭を働かせるかが鍵】なんだ。

水をぶっかけたりトイレで殴ったりのアクロバットは体力温存に適さないし、

ノートを破ったりチャリをパンクさせたりは、平成のエコ精神に反するから、普通の女子はしないよ。


学力低下が叫ばれているけれど、イジメ方面だとお宅のお子さん優秀ですよ、みたいな。

親は自分の子供の“裏”を知らない。

馬鹿親って言葉は悪いけど、でも素晴らしい言葉だよね?

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