したたか舌打ち、ジメジメいじめ
すると、相方の方もご主人のようにニコリと笑って、こう言った。
『だーよねー!! 信用できない。うちら人疑い過ぎでさー? だって最近物騒な世の中じゃんかー?』
ご主人と同じように“ウケる”と手を叩いて笑うのは、仲良しな相方だ。
話を持ち掛けた1番目グループの子は、期待ハズレの反応だとばかりに離れていった。
なんかさ、女子はゴシップが大好きで、悪口を聞いたらきっと女性ホルモンが増えるんじゃね?
絶対そうだよ、だからご主人たちから【悪口を聞き出せなくてがっかりしてた】もん。
この時、俺もご主人も思ったんだ。
《この人は自分とは違って本当に“いい人”かもしれない》と、
相方の内面を勝手に評価したんだ。
なんて、勝手に期待値上げられた方は意味分からないよな。
無言の妙なプレッシャーを背負わさせてんだけどさ、直感ってだいたい当たることない?
ほら、テストの選択問題は、とりあえず“2”か“エ”を信頼して乱用すれば、まあまあ当たってたりするじゃん?
そんな感じ。
一昔前に流行った男女のビビビが、女友達にもあると思う。
結婚したい、が、親友になりたい、みたいな感じで、同性でも波長って大切なんじゃないかな。