したたか舌打ち、ジメジメいじめ
だって、これじゃあIちゃんを【わざと嫌われるような人間として行動させている】気がする。
『ゴミ捨てメンドイよね』とIちゃんが言えば、『私たちが行くよ』と進んでゴミステーションに行く癖に、
『ほーら、“ワガママ”だよねー』と言ったりなんかしてさ?
そう、Iちゃんが【嫌われるようにクラスの女子が加担している】んじゃないかな?
無関心なご主人は、そんな空気が嫌だったみたいだ。
【そんなこと】よりご主人の悩み事は、クラスに盛り上がりポイントが共通のユルい友達が居ないこと。
自分勝手な悩み事。女子が楽しくないから、男子となんとなくつるむようになってた。
だって、『Iちゃんとプリクラ撮るとフレーム内に遠慮せずに、半分以上写るらしいよー厚かましいよねー』と言われても、
『だから何?』以外言えない。
乗っかろうにも【自分には得にならない】話には参加するだけ面倒臭かったんだ。
――オチのない話はつまらない。
そう、【悪口にはオチがない】から、ご主人は悪口が嫌いなのかもしれない。
もし悪口が爆笑必須で面白いなら言いまくってるはずだよ、うんうん。楽しいことには食いつくから。
良かったよ、俺のご主人はIちゃんの悪口は言わない。なぜなら自分にメリットがないからね。
計算できるのに、ファッション関係には浪費家だから、ちっとも賢くはないけれど。
どうしてあれこれ考える癖に俺のご主人は中途半端なんだろう。
【どうして教室の中で何もしない】んだろう……?