タイムスリップ侍
海辺の潮風によって
あちらこちら錆びかけた柱に
ペンキが剥がれた壁の一軒家がそこにはあった


そこからは瀬戸内海が一望出来
優しい海風が傷口に染みた


お母さん
「お帰りなさい!
お友達!?珍しいわね」


漁港で働くしっかり者の太郎の母
年は42歳


海の潮風と太陽のせいか
顔や手はシワにより実際より老けて見える
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