もう一つの甲子園
タコおやじは沢田に昔を思い出したようにしみじみと語った。


「おやじさん、俺も今度の432との決着が付いたら峠を降ります」


「そうしろ、ここじゃあな、本当の速さはわからねぇ」

「ちょっとー!二人とも何こそこそ話してるの?先に帰るわよ!お疲れ!」

そう言うと麗奈はGTRの後輪を軽くホイールスピンさせながら走り去って行った。


< 41 / 43 >

この作品をシェア

pagetop