もう、お前しか愛せない
「事故…あったって」

「電話潤さん?」

「うん」



すると、卓ちゃんは、落ちたケータイを取って、電話をし始めた。

「もしもし?潤さん?」

「病院ドコ?」

「わかった。俺らで向かう」


そして、私の手を引っ張って

「病院行くぞ」


連れ出してくれた。

卓ちゃんのお母さんが電話をしてくれて、学校を三日間休むことに。


私は遠くにいる二人が無事でいることを願った。

電車に乗っている最中、卓ちゃんはずっと手を握っていてくれた。



――

――――


「いや~迷惑かけたね」

病院にいってみたものの、二人は無傷。

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