もう、お前しか愛せない
「…っ、なんでもない」


そっれきり、私と卓ちゃんは会話をしなかった。

家に帰ると、潤兄がニコニコしながら出迎えてくれた。


「なっ、何…?」

「絢、俺な?」

「うん…」




「結婚することになりましたー!!」




「はっ、はぁぁぁっっっっ?!?!?!!?!?!」


左手の薬指に輝く指輪を、見せびらかしてくる兄。

つーか…急すぎない?


「えっ、誰と?」

「一人しかいねーだろ?」


「……まっ、麻紀さん?」

「ぴんぽーん♪」

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