もう、お前しか愛せない
電話を切って足早に家を出る。

公園に着くと、ブランコに一人の青年が腰掛けていた。



「潤さん」

「卓志!早いな」

「はい。で…」

「そう、あのな?」



潤さんは絢のことを話していった。

すごい泣き虫な絢だけど、俺といることで強くなっている。

ちゃんと弱さを見せれてるってこととか…



絢は天然だから、しっかりした俺じゃないとダメだとか…


本当に俺でいいのか?

と心の中で何回も思った。



「―まー結局?」

「?」

「俺と優が上手くいかなかったから、お前らには幸せになってほしいんだよ」


“優”ってのは、勿論、優菜のコト…

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