もう、お前しか愛せない
潤兄はリビングへと行ってしまった。

何故か気まずい雰囲気の玄関。


「…あがって?」

「お邪魔します」



靴を脱いで家に入る卓ちゃん。

私はふと気づく。



「あれ?また、身長伸びた?」

「ん?あぁ、そうだな」

「えっ、じゃあ今何cm?」

「…178cmじゃん?」



―高っ!

小さいときは私の方が高かったのにぃ~…

うぅっ、悔しい!


「じゃあ、部屋どーぞっ」

「あぁ」


部屋に卓ちゃんを入れる。

久々に入る部屋に、卓ちゃんは少し戸惑っているみたいだった。
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