もう、お前しか愛せない
ひゃっ…死ぬ―――?!

隆平くん…卓ちゃん!



ぼすんっ!!



受け止めてくれたのは…

隆平くんでも卓ちゃんでもなかった。



「じゅ…潤兄?!」

「あっぶねぇ~…どんくせぇな」

「違っ…」



落とされたって言おうとしたけど、そんなことを潤兄には言えなかった。



「でも、潤兄なんでココに?」

「お前のため。ハイ、弁当」

「あっ!忘れてたぁ…」

「ばーか」


私は潤兄にお礼を言って、今度は教室へと戻っていった。


そのとき考えた。

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