もう、お前しか愛せない
「いいわよ、べつにぃ~」

「今度行こうね?」


涙目の私の頭を撫でる隆平くん。

心臓がトクトクと早い脈をうつ。



「帰りどうする?待つ?」

「えっ、でも悪いし…」

「悪くないよ」



そんな笑顔で言われたら…


「じゃあ、待っ…」

「俺がいるから」




―へっ?

いきなり声がした。


振り向くと、卓ちゃんがいた。


「卓ちゃん!」

「俺も居残り。家、近いし送るから」

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