もう、お前しか愛せない
「卓ちゃぁん...」

「コレ、お前の苦手なトコばっかじゃん。数学の計算とか…」

「教えて?」


卓ちゃんを見上げるように言った。

すると、卓ちゃんは慌てた感じで視線をそらした。



あぁ、やっぱダメかぁ。



「…ヒントやるから」

「えっ!いいの?!」

「あぁ」



私は舞い上がった。

やった!卓ちゃんに教えてもらえば、すぐに終わっちゃうよ!!



―10分後―


「だから、√がある時はさ…」

「ふぇ~ん…わかんないよぉ」


ヒントをもらっているのに、全然わからない!

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