もう、お前しか愛せない
「次に絢に何かしたら、ゆるさねーから」


―卓ちゃん…

彼女たちはすっかり怯えて、涙ぐんでいる。

もう、こりてやらないだろう。



そのとき、PC室の扉が開いた。

「佐久間さんっ!」



飛び込んできたのは…矢吹さん?!

「大丈夫?何もされてないの?」


矢吹さんは本当に心配そうに私を見た。

卓ちゃんはそんな矢吹さんを見ていった。


「コイツは変わったよ。絢にも謝るし、お前らから守ろうとしてた」


―守ろうと?

私を守ってくれてたの?

矢吹さんが…?


「矢吹も昔、同じことされたんだって。で、絢の周辺を少し見たりしてたんだってさ」


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